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近年、日本でも注目を集めているデリケートゾーンのケア。これまであまり話題にはされてこなかったものの、人知れず「黒ずみが気になる」「乾燥によるかゆみ、においが強い」といった悩みを持ち、適切なケア方法が分からずに困っていた方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、デリケートゾーンケアの中でも、黒ずみ・におい・かゆみにおすすめの、デリケートゾーンクリームの美白※と保湿におすすめの商品をご紹介します。デリケートゾーンクリームの有効成分や効果、選び方も併せて記載しているので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
※美白:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ
デリケートゾーンケアについて
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デリケートゾーンは女性器とその周辺を指し、子宮にもつながるとても大切な場所です。デリケートゾーンの皮膚はまぶたより薄く、とても刺激の受けやすい部位なため、保湿を行わずに乾燥状態が続くと、下着やナプキンなどの摩擦から肌を守るために過剰にメラニン色素が作り出され、黒ずみの原因になります。また、乾燥からかゆみやにおいなどのトラブルを引き起こすリスクも高まります。
デリケートゾーンは、女性ホルモンのエストロゲンの影響を強く受けており、年齢が高くなるにつれて膣内の水分量が減少する部位です。しっかり潤いをあたえて、肌を健やかに保つことが大切になってきます。
デリケートゾーンクリームの選び方
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ここでは、デリケートゾーンクリームを選ぶときにチェックしてほしい「3つ」のポイントをご紹介します。
Point1. 化粧品か医薬部外品が確認する
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デリケートゾーンクリームは、商品区分で「化粧品」と「医薬部外品(薬用)」に分けられています。
・「化粧品」
肌を清潔に健やかに保ち、美しくすることを目的とした、人体に対する作用が穏やかなもの
・「医薬部外品(薬用)」
厚生労働省が効能・効果を認可した、有効成分が一定濃度で配合されているもの
上記したように、「化粧品」は人体に対する作用が穏やかなもので、効能・効果の商品パッケージへの表示は限定されています※。それに対して「医薬部外品(薬用)」は、特定の有効成分が一定の濃度で配合されており、それらの成分と効能・効果は商品パッケージに表示することが認められています。
医薬部外品の有効成分は商品ごとに異なるため、ぜひ購入前に自分の肌の悩みに合った成分が含まれているかを確認すると良いでしょう。
ただ、化粧品すべてが医薬部外品に比べて品質が劣るわけではありません。「医薬部外品(薬用)」は特定の有効成分の配合率に上限があるため、有効成分が上限を超えた配合率の場合は「化粧品」になります。また、有効成分以外の成分とのバランスや、使用される方の肌質や状態などによっても、使用感は変わります。
Point2. 医薬部外品(薬用)の有効成分で選ぶ
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ここでは、デリケートゾーンクリームに含まれている、主な医薬部外品(薬用)の有効成分についてご紹介します。この記事では、おすすめする各商品にも「医薬部外品」の成分と効果を記載しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
●トラネキサム酸
必須アミノ酸であるリシンを元に、人工的に生成されたアミノ酸の一種です。メラノサイトを活性化する因子だと考えられている、「プラスミン」や「プロスタグランジン」の働きを抑制し、しみやそばかすを防いでくれるため、「美白」有効成分として承認されています。また、炎症反応やアレルギー反応を抑える効果も期待できます。
● グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)
甘草から抽出される植物由来成分です。優れた抗炎症効果があり、紫外線を受けた肌の炎症を抑えてくれるほか、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用があり、「肌荒れ防止」有効成分として承認されています。また、フケやかゆみの防止が期待できます。
●アルブチン
サンタベリーや梨などの植物に含まれる天然成分です。メラニンを作るチロシンキナーゼという酵素の働きを抑制し、メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ効果があるため、「美白」の有効成分として承認されています
●グリチルリチン酸ステアリル
甘草に含まれるグリチルレチン酸の脂溶性誘導体(油に溶けやすい成分)。グリチルリチン酸ジカリウムと同様に、優れた抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用があり「肌荒れ防止」有効成分として承認されています
●ビタミンC誘導体
ビタミンC(アスコルビン酸)の安定性や皮膚への浸透性を高めるために開発された成分。メラニンの生成を抑えることでシミの予防に効果があり、メラニンの排出を促す作用があるため、「美白」の有効成分として承認されています
●ナイアシンアミド
ビタミンB群の一種で、別名「ニコチン酸アミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれています。肌の角質層まで浸透し、「シワを改善」する有効成分&「美白」※の有効成分として承認されています。また、肌の必須成分である「セラミド」の生成をサポートする効果が期待できます。
※メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐ
◆薬機法の規定により、化粧品・医薬部外品ともに、肌の本来の色を変えるような「黒ずみの改善」や「肌が白くなる」といった表現は禁止されています。
Point3. 肌へのやさしさで選ぶ
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デリケートゾーンの皮膚は非常に薄く、手の皮膚の1/40ほどの薄さだと言われています。とてもデリケートな部位であるため、肌への刺激が気になる方も多いのではないでしょうか。
肌へのやさしさを考えると、石油系界面活性剤や、エタノール、パラベンなどの添加物が不使用で、敏感肌にもやさしい弱酸性のもの、原料にオーガニックを使用しているものなど、肌への負担ができるだけ少ない商品を選ぶことが良いでしょう。
また、使用を始める前には皮膚の目立たないところで少量塗布し、異常が現れないかを確認してから使用してください。もし、肌に異常が現れた場合は、使用を中止して、皮膚科専門医等へ相談することをおすすめします。
デリケートゾーンクリームの美白(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)におすすめの商品11選
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ここでは、美白※におすすめのデリケートゾーンクリームをご紹介します。
※美白:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ
1. バストトップ・VIOの乾燥によるくすみに!
品番: NRS03
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
・グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用)
【容量】100g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】伸びのよいクリーム状
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
2. W有効成分配合!デリケートゾーンや全身ケアに
品番: bihaku1
【商品区分】 医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
・アルブチン(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
【容量】30g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】固めのクリーム状
【ボトル形状】チューブ
【生産国】日本
3. W有効成分とサポート成分がたっぷり配合されたクリーム
品番:et_ra_01
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
・グリチルリチン酸ステアリル(抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用)
【容量】100g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】
柔らかめで伸びやすい
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
4. こだわり成分配合のデリケートゾーンクリーム
品番:cleam-001
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ、肌荒れ防止)
・アルブチン(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
【容量】50g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】こっくり固めだけど伸びのいいテクスチャー
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
5. 保湿サポート成分・6つのオーガニック成分が入ったクリーム
品番:bianc01_1
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・アルブチン(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
・グリチルリチン酸2K(鎮静・抗炎症作用)
【容量】120g
【香り】なし
【テクスチャー・使用感】ゆるめのテクスチャー
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
6. トリプル有効成分で乾燥くすみや黒ずみをケア!
※ビタミンC2グルコシド
品番:kikimate-cleam-001
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・ビタミンC2グルコシド(ビタミンC誘導体)
・アルブチン(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
・グリチルリチン酸2K(抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用)
【容量】50g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】濃厚で滑らか
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
7. ワックス脱毛サロン発のイビサデリケートゾーンクリーム
品番: rakutenn-cream
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ、肌荒れ防止)
・グリチルリチン酸2K(抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用)
【容量】35g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】しっとりなのにベタつかない
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
8. 美容成分たっぷり!velusのデリケートゾーンクリーム
品番:mevicream2-shokai
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ、肌荒れ防止)
・グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用)
【容量】100g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】伸びのいい軽めのテクスチャー
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
9. ワンランクアップする全身のトータルケアに!
品番:dericure
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ、肌荒れ防止)
・グリチルリチン酸ステアリル(抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用)
【容量】30g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】サラッとしたテクスチャー
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
10. 多方面から効果的にアプローチする薬用クリーム
品番: dlw-deliwhite
【商品区分】医薬部外品
【有効成分・効果】
・トラネキサム酸(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ、肌荒れ防止)
・アルブチン(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)
【容量】40g
【香り】香料不使用
【テクスチャー・使用感】べたつかずサラッとした仕上がり
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
11. におい・乾燥・黒ずみに!いい香りのデリケートゾーンクリーム
※この商品は「医薬部外品」ではないですが、2018年に厚生労働省に認可されたばかりの有効成分であるナイアシンアミドを2%と高配合しています。メーカーに問い合わせたところ、新しい有効成分は1〜2年ほど承認に時間がかかるため、国に「医薬部外品」として届け出を出していないメーカーも多いとの返答をいただきました。
品番:4589514850128
【商品区分】化粧品
【有効成分・効能】
・ナイアシンアミド(皮膚を潤して、肌にハリとツヤを与える。メラニンの生成を抑制する効果が期待できる)
【容量】100ml
【香り】トップ:リーフグリーン、カシス、カーネーション、バナナ
ミドル:ジャスミン、シダー、ミューゲリラ、ローズ、ヘリオトロープ
ラスト:ホワイトムスク、バニラ、杏子、ベンゾイン、ネロリ
【テクスチャー・使用感】ゆるく伸ばしやすい
【ボトル形状】ポンプタイプ
【生産国】日本
デリケートゾーンクリームの保湿におすすめの商品5選
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ここでは、保湿におすすめのデリケートゾーンクリームをご紹介します。ここで紹介している商品は全て、商品区分が「化粧品」です。
1. 8つの無添加※で優しくケア!スクワラン高配合の保湿クリーム
※防腐剤、エタノール、石油系界面活性剤、鉱物油、シリコン、紫外線吸収材、合成香料、合成着色料
※ビスグリセリルアスコルビン酸
品番:SVC×1
【容量】100g
【香り】合成香料不使用
【テクスチャー・使用感】スーッと馴染みベタベタしない
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
2. デリケートゾーンの乳酸菌発酵エキス入りクリーム
※1 保湿成分(乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、乳酸桿菌/コメ発酵物,乳酸桿菌/豆乳発酵液)
※2 リン酸アスコルビルMg
※3 セラミドNG, セラミドNP, セラミドAP
品番:LF005
【容量】30g
【香り】イヴピアッツェローズ
【テクスチャー・使用感】固めのテクスチャーでスッと馴染む
【ボトル形状】チューブタイプ
【生産国】日本
3. 香りにこだわった自然由来成分95%以上のデリケートゾーンクリーム
品番:4560197199100
【容量】100g
【香り】ラベンダー油、レモン果皮油、イランイラン油、オレンジ果皮油
【テクスチャー・使用感】
こっくり固めだけどスーッと馴染みべたつかない
【ボトル形状】
チューブタイプ
【生産国】日本
4. 個包装パウチタイプのドクターズコスメクリーム
品番:CH008-400
【容量】1g×30個
【香り】香料不使用
【テクスチャー・使用感】伸びがよくべたつかずサラッとしたテクスチャー
【ボトル形状】個包装パウチタイプ
【生産国】日本
5. ポンプタイプのデリケートゾーン用スキンケアミルク
品番:P0130009
【容量】124g
【香り】ローズ&イランイラン
【テクスチャー・使用感】ベタベタせずサラッとした使い心地
【ボトル形状】ポンプタイプ
【生産国】オーストラリア
デリケートゾーンクリームはどこまで塗っていいのか?
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デリケートゾーンクリームは、全身に塗ることができるものがほとんどですが、粘膜である膣の中に使用できる商品はほとんどありません。デリケートゾーンは、成分の吸収率が腕の皮膚の42倍ほど高いと言われていますが、膣内の経皮吸収率はさらに高いと言われており、非常に繊細な状態なため、クリームの作用が強くあらわれるおそれがあります。
※膣内の保湿を希望する方は、膣(または粘膜)の使用ができると商品ページに表示されたデリケートゾーンオイルがおすすめです。
下記のデリケートゾーンオイルの記事をご参照ください。
デリケートゾーンクリームを活用して自信のあるボディに!
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デリートゾーンは乾燥したまま放置すると擦れで傷つきやすくなり、メラニン色素が生成され、それが蓄積されることで色素沈着を起こして黒ずみの原因になるため、保湿ケアが重要になります。デリケートゾーンクリームはデリケートゾーンはもちろん、ワキやヒップラインなどの全身の保湿や乾燥による黒ずみケアにも使用できる物が多いので、ぜひ配合成分をチェックしてから取り入れて、自信のあるボディを目指してみてくださいね!