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2025年1月15日(水)~17日(金)に、東京ビックサイトで第15回COSME Week 東京が開催されました。COSME Weekとは、「化粧品開発展」「国際化粧品展」「化粧品マーケティングEXPO」「ヘアケアEXPO」の4つの専門展で構成された、国内・海外から800社が出展する、化粧品や美容に関する総合展示会です。トレンドの把握にも絶好のイベントとなっています。
さまざまな企業の製品・技術を、直接「見て」「触って」比較検討ができるとして、毎年化粧品メーカーや小売店、エステサロンなど、化粧品・美容業界に携わる方や、参入予定者が来場しています。
Bluebird02編集部は昨年に引き続き2回目の来場です。この記事では、COSME Week 東京の会場で感じた今年のコスメトレンドや、実際来場して気になった製品についてお伝えしていきます。
COSME Weekで感じた2025年のコスメトレンド
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ここでは、Bluebird02編集部が会場を見て回った際に感じた、コスメの美容成分やケア方法のトレンドをご紹介していきます。
1. マイクロニードル
マイクロニードルは、スキンケアの新しいトレンドとして注目されており、多くのブランドが取り入れています。極小の針を使用して、肌の表面に微細な穴を開けることで、スキンケア成分を角質層まで届ける技術です。これにより、従来の塗布方法よりも効果的に成分が浸透します。特にアンチエイジングや保湿効果を求める消費者に支持されており、以前から販売されていましたが市場が拡大していて、今後も新しい製品が登場することが期待されています。
2. フェムテック
フェムテックとは「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた造語です。女性の健康に特化したテクノロジーであり、特に、月経や妊娠、更年期症状のような、女性特有の健康問題に関連する分野をカバーしています。女性の健康に対する関心が高まる中、近年急速に成長しており、今後もこの分野の成長が期待されています。昨年に引き続き、「デリケートゾーンセラム」や「デリケートゾーンマスク」など、さまざまな製品をCOSME Weekで見かけることが出来ました。
3. バイオマテリアル
バイオマテリアルは、生体に適合し、医療や化粧品に使用される材料のことを指します。バイオマテリアルは、皮膚に優しく、アレルギー反応を引き起こしにくい特性があり、敏感肌の人でも使用しやすい製品が多いです。特に保湿効果が高く、肌に密着する特性を持ち、スキンケア効果が高いとされています。また、微生物や植物由来の成分を用いた持続可能な材料としても注目されています。COSME Weekでは、シートマスク製品が多く見受けられました。
4. リフトアップ
肌が引き締まってハリのある肌に導くとして人気の、エイジングケアに最適なリフトアップ製品。COSME Weekでは、「塗る糸リフト」や「塗るボトックス」「POWER LIFTING糸を織り込んだシートマスク」「美顔器」「リフトケアドリンク」など、さまざまな成分と用途の製品を見かけました。リフトアップコスメの市場は、エイジングケアのニーズの高まりとともに成長を続けています。
5. 微弱電流マスク
微弱電流マスクは、人体が本来持つプラス・マイナスの電流(生体電流)に反応し、肌のキメを整え、ハリやツヤを向上させるとして注目されています。エイジングケアや美容効果があり、自宅で簡単にエステのような効果を得られるため、肌の健康を保つための新しいアプローチとして支持されているケア方法です。COSME Weekでは、シートマスク製品が見受けられました。
第15回COSME Week 東京で気になった製品
ここでは、会場でBluebird02編集部が気になった製品をご紹介していきます。
1.株式会社東洋新薬さんの「グラフェンシートマスク」
株式会社東洋新薬さんは、「医薬部外品」の申請済処方を数多く揃え、スピード開発(デザイン決定後最短4か月)を実現されている企業です。「化粧品開発展」に出展されていました。
撮影協力:株式会社東洋新薬
グラフェンとは、ノーベル物理学賞を受賞したナノ素材で、非常に高い電気伝導性と熱伝導性を持ち併せています。美容成分が肌の奥深くまで浸透して、肌にとどめることができます。今話題の「微弱電流技術」で、ワンランク上のシートマスクになっています。
撮影協力:株式会社東洋新薬
手の甲にグラフェンシートマスクをのせていただいたのですが、痛みはなく、軽くピリリと肌が振動しているような電気を感じられました。また短時間のパックでも、使用後は美容成分がしっとり肌に入り込み、肌が引き締まったような感覚でした。手軽に取れ入れられるエイジングケアの最新技術マスクとしておすすめの、良質な製品に感じました。
2. RAPHAS JAPANさんの「ACROPASSレチノールマイクロニードルパッチ 」
RAPHAS JAPANさんは、特許を取得した独自製法(DEN製法)により、溶解性マイクロニードルの製造・販売を行っている企業様です。「化粧品開発展」に出展されていました。
レチノールニードルパッチを会場で購入して、自宅で就寝中に使用したところ(2時間以上の付着が推奨されている製品)、朝起きてパッチを剥がすと、乾燥による目の下の小ジワを目立たなくなっていて驚いた製品です(個人の感想)。効果は一時的ではありましたが、週2~3回程度を目安に使用する製品なので、継続して使用することでうれしい効果が期待できそうな製品だと感じました。
3. 株式会社セインムーさんの「クラッキングWエクソソーム 」
株式会社セインムーさんは、化粧品の技術開発を基礎にした、高機能化粧品ブランドです。唯一無二の富裕層マーケット向けの製品や、高単価製品を売るノウハウを持たれている企業様です。「国際 化粧品展」に出展されていました。
出典:株式会社セインムー
クラッキングWエクソソームは、肌に乗せてスプラッシュをする炭酸ガス入りの化粧液です。肌細胞の再生、引き締め、超浸透、即時性を実現しています。 日本初の製品です。 これから波が来るエクソソーム製品の中で、2つのエクソソームを入れ、炭酸ガス化粧液タイプは類似品がない商品です。
クラッキングWエクソソームを会場で手の甲に使用したところ、肌に急に透明感が出て、あまりに速い美容効果に思わずその場で購入した製品です。自宅で使用したところ、肌がキュッと引き締まりハリが感じられ、また肩凝りにも◎で驚きました(個人の感想)。ただ、炭酸のシュワパチ感は今までに感じたことがないくらいの力強さがあり、敏感肌の方は顔に使用する場合は、手で少し押し潰して炭酸の強さを調整してから使用した方が良いと感じた製品でした。
出典:株式会社セインムー
また、セインムーさんの部分太り®美容液・ボーテロンドも、冠商品で素晴らしい製品だったためご紹介します。全身の脂肪が欲しい部位に使える、「部分太り」の成分である、ボリュームアップ有効成分のボルフィリン、アディフィリン、セルアクティブの3種類がが配合された美容液です。顔のシワ、くぼみ改善、加齢による痩せによる老け見え、バストのサイズ、デリケートゾーンの痩せに対して、全身に有効なエイジングケアができます。
昨年、会場での使用感が良かったため、部分太り®美容液・ボーテロンドを購入して自宅で使用したところ、気になっていた目のくぼみや、おでこのシワにハリが出て、使用感が良く、継続利用したいと感じた製品です(個人の感想)。社員の方の説明では、ボリュームアップ有効成分が1種類では人によって効果がない方もいるが、3種類配合されているため、いずれかの成分が効果を発揮してどの方にも効果を感じられるという説明がありました。高価格帯ではありますが、美容整形によるアプローチよりは安心して使用できる点で良い!と感じた製品です。
4. 株式会社ヤクルト本社さんの「LACTDEW ラクトデュウ」
出典:ヤクルト本社
株式会社ヤクルト本社さんは、以前飲料の「ヤクルト」を瓶で販売していた当時、 その瓶を洗う工場の人たちの手が水仕事であるにも関わらずなめらかだったことから、乳酸菌の発酵液がお肌を健康にたもつチカラを持っていることを発見し、保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」が生まれ、そこからヤクルトの化粧品が誕生されたとのこと。「国際 化粧品展」に出展されていました。
ラクトデュウシリーズは、2019年より販売を開始し、長年愛用されているヤクルトを代表するスキンケア商品の一つです。 こちらのシリーズは、厳選された乳酸菌から独自の発酵技術により生み出されたヤクルトオリジナル保湿成分S.E.(シロタエッセンス)が配合されています。それにより、お肌をたっぷりのうるおいで満たし、すこやかに整えられます。
会場でのラクトデュウ S.E.ローションの使用感が良かったため、自宅でネット購入した製品です。社員の方の説明では、IKKOさんがラクトデュウ S.E.ローションをTVで良い!と評価して愛用しているのを聞きつけ、そこからIKKOさんに宣伝(CM放映中)してもらうようになった製品とのこと。
私の思い違いなのか、ヤクルト本社さんの化粧品は高価格帯の印象があったのですが、思ったよりもお手頃価格にもかかわらず、使用感はとろっとしているのにしっかり肌に浸透して良い製品だと感じました。オイルクレンジングも口コミが良かったため購入したところ、すっきりした洗い心地なのにうるおいは残り、濡れた手でも使用できる優秀な製品でした。
5. 原沢製薬工業 株式会社さんの「リバイシス モイスチュア フェイシャルマスク+」と「リバイシス モイスト フェイシャルパック」
創業100年を超える原沢製薬さんから誕生したスキンケアブランド REVISIS(リバイシス)。年齢肌のスキンケアにお悩みの方に、「ハリ」と「潤い」をしっかりキープして、肌本来の強さと美しさを目覚めさせ、健やかに保ちます。
リバイシス モイスチュア フェイシャルマスク+は、3種の成長因子と成分をしっかり肌へ届けるシートマスクです。保湿成分「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「プラセンタ」など、肌にうれしい成分もたっぷり配合されたデイリー使用におすすめの製品です。
リバイシス モイスチュア フェイシャルマスク3Dは、リバイシス モイスチュア フェイシャルマスク+の成分に加えて、パールエキス、エラスチン、グリチルリチン酸2Kを配合した密着度アップの3Dフェイシャルパックで、特別な日の集中ケアや紫外線を浴びたあとなど急な肌トラブル時におすすめの製品になっています。
会場で、リバイシス モイスチュア フェイシャルマスク+と、リバイシス モイスチュア フェイシャルマスク3Dの2種類のシートマスクをご提供いただきました。
自宅でどちらのマスクも使用しましたが、美容液のとろっとした濃厚な感触と、厚みがしっかりとしたシートに、安いマスクにはない質の高さが感じられました。贅沢な保湿感はありつつ、低刺激処方で、翌日まで肌に保湿が続く感触があります。確かな手応えを感じられる品質の良いマスクです。日焼け後や特別な日の前日に使う、スペシャルケアができるシートマスクとして常備したいと思いました。
6. 株式会社 ドクターソワさんの「SAIBOWセラム」
ドクターソワさんの開発する製品は、医学的根拠や体感できる効果に自信があることを前提に提供されているドクターズコスメです。SAIBOWシリーズは真皮幹細胞にアプローチすることを目的とし、細胞の「活性」「修復」「再生」に特化した最高峰のエイジングケアシリーズになっています。
ヒト幹細胞×たるみ治療で使用している、即効リフトアップ成分と言われるDMAEを最高濃度配合した『塗る糸リフト美容液®』です。 高価なたるみ治療に対し、躊躇してしまう層に対して、 スキンケアで改善できるアイテムになっています。 SAIBOWセラムは、60秒ですぐに引き締まってハリのある肌を実感できます。
会場のドクターソワの体験ブースで、SAIBOWセラムを体験させていただきました。使用したBluebird02編集部員が、「ほうれい線が気になる」と伝えたところ、頬と耳の前後に塗布していただき、すぐに顔全体がキュッとスッキリした印象になりました。こういった引き締め美容液は、突っ張ったような肌感になる製品が多いのですが、こちらのSAIBOWセラムは、しっかりとした保湿感があるだけで違和感なくキュッと引き締まり、エイジングケアに最適な製品だと感じられました。
7. 東陽化成 株式会社さんの「フェムテックシリーズ」
東陽化成 株式会社さんは、最新の成分を配合した高機能なスキンケア化粧品や、トレンドカラーを取り入れたメイクアップ製品などさまざまなアイテムを取り扱っている化粧品OEM専門の製造メーカー様です。「化粧品開発展」に出展されていました。
出典:東陽化成
注目度の高いフェムテックアイテムのご紹介です。デリケートゾーン用のソープ、セラムのほか、生理痛にアプローチする温感効果の持続性が高いホットクリームも取り扱っていらっしゃいます。女性特有のお悩みに寄り添い、こだわりの香りで心もケアしてくれる製品です。
会場で、「デリケートウォッシュ」「デリケートエッセンス」「ホットジェル」の3種類をご提供いただきました。自宅で使用したところ、まず感動したのが香りです。甘いのにくどくない癒される香りで、女性が好きな香りを分かってらっしゃる!!と、感激しました。生理痛にアプローチするというコンセプトに興味をそそられたホットジェルは、刺激がなく、塗ったあとしっかり温感効果が感じられました。デリケートウォッシュ、デリケートエッセンスも刺激がなくしっとり潤いを感じられる使用感でした。
COSME Week 東京2025と今後の開催概要
■名称:第15回COSME Week 東京
■期間:2025年1月15日(水)~17日(金) 10:00~18:00(最終日のみ 17:00 まで)
■会場:東京ビッグサイト 東展示棟
〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
■来場者数:38,266名
■会場アクセス
【電⾞】
・りんかい線「国際展示場駅」より徒歩約7分
・ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」より徒歩約3分
■参加費:⼊場無料
■主催:RX Japan株式会社
■公式HP:https://www.cosme-week.jp/hub/ja-jp.html
■今後のCOSME Week 開催概要
《大阪展》
会期:2025年9月24日(水) ~ 26日(金)
会場:インテックス大阪
《東京展》
会期:2026年1月14日(水) ~ 16日(金)
会場:東京ビッグサイト